専業主婦Aさんの迷い──60万円の借金、自力返済か債務整理か

「何とか自分で返したいと思っていました。けれど、現実は甘くなかったんです…」

こう語るのは、30代の専業主婦・Aさん（仮名）。

パート勤務を短期間で繰り返しながらも、家庭の支出をやりくりしてきました。
そんな中、コロナ禍での一時的な失職や子どもの教育費などで、いつの間にか消費者金融への借入が60万円を超えていました。

夫との話し合い、そして迷い

「借金していることは、最初は夫には言えませんでした」

家計を任されている立場でありながら、生活費の穴埋めで借りたことに後ろめたさがありました。

思い切って夫に打ち明けたのは、返済に行き詰まり始めたとき。

夫は責めることなく、ただ一言。

「任意整理っていう方法もあるらしいよ。専門家に聞いてみたら？」

それが、Aさんが無料相談に足を運ぶきっかけでした。

相談先の弁護士は、親身に話を聞いてくれました。

「利息はカットできますし、月々の返済も見直せますよ」

そう言われたとき、正直ほっとしたそうです。

しかし、Aさんはそれでも迷いが拭えません。

「信用情報に傷がつくって聞きましたし、何より“自分で返せない”と認めることが情けなくて…」

それでも、今後も不安定な働き方が続くなら、無理に返して生活が崩れる前に、早めの対策が必要だと感じているとのことでした。

Aさんのように、「まだ何とか返せる」「夫に迷惑かけたくない」と思う方は少なくありません。

しかし、借金が増えてからでは選択肢が限られてきます。

任意整理は、裁判所を通さず、弁護士が交渉して利息カットや分割返済を実現できる方法です。

返済総額が減り、毎月の支払い負担が下がることで、精神的にも大きく楽になります。

今、Aさんはもう一度だけ家計の見直しと、安定したパート探しをしています。

それでも難しいと判断すれば、正式に任意整理を依頼する覚悟もあるそうです。

「私だけじゃなく、夫や子どもたちの生活もある。ちゃんと立て直していきたいんです」

借金に悩む主婦の多くが、同じように葛藤しながら、それでも前を向こうとしています。

あなたにも、相談することで見えてくる道が、きっとあります。