「自己破産すれば、借金がチャラになる。人生やり直せる」
ネットで見かけるこのフレーズ、たしかに嘘ではありません。
でも──
「安易に選んだ結果、後悔した人」もいれば、「人生が立て直せた人」もいます。
そして筆者である私は、800万円以上の借金を抱えながらも、家や車を守るために個人再生という道を選びました。
この記事では、それぞれの体験を通じて、あなたが“自分に合った選択”を見つけられるよう、お手伝いできればと思います。
【体験談①】安易に自己破産を選び、後悔しているAさん（30代後半・男性）
営業職で安定した収入があったAさん。借金は280万円ほど。
弁護士からは「任意整理でもいけますよ」と言われましたが、本人はこう言いました。
「もう全部チャラにしたいんです。終わらせたいんです」
自己破産の手続きは順調に進みました。督促は止まり、借金は“ゼロ”になりました。
しかし──
- 転職活動で書類選考すら通らない。
信用調査会社に破産歴が残ることを知ったのは後から。 - クレカも法人カードも使えず、出張時の立替が不便すぎる。
- 恋人にいつ打ち明けようか悩み続けている。
「過去にやらかしたことを、未来の大切な人に言えない」
借金は消えました。でも、心に残ったのは「何か大切なものまで失ったかもしれない」という後悔でした。
【体験談②】自己破産で人生を立て直したBさん（30代前半・既婚・子あり）
自営業で苦労していたBさんは、コロナ禍をきっかけに売上激減。借金は約500万円。
「もう無理です」と相談した弁護士からは、個人再生の選択肢も出されましたが──
「家は賃貸です。車も手放して大丈夫。家族にだけは迷惑をかけたくないです」
その強い意志のもと、自己破産を選択。
- LINE相談でプライバシーを守りながら、慎重に手続きを進行
- 書類は局留め対応、職場への配慮も徹底
- 家族には正直に説明し、支えてもらえた
結果──
「やり直せる道があると知って、安心しました。
“人生が詰んだ”と思ったけど、むしろ家族の絆が深まりました」
借金ゼロ、生活再建、家族との未来。
全てを“プラス”に変えることができたBさんの自己破産。
【筆者体験談】私は、個人再生を選びました
筆者である私は、800万円以上の借金を抱えていました。
自己破産も勧められました。でも、私は迷わず言いました。
「家と車は絶対に手放したくない」
住宅ローンも返済中、子どももいる。家族の生活を守りたかった。
そこで選んだのが、個人再生。
- 借金を5分の1以下に減額
- 「履行テスト」で支払練習しながら再建
- 専門家（リーガルアシスタント）に助けられながら、毎月きちんと返済
あれから月日が経ちました。いまは、普通に暮らしています。
時々外食もするし、旅行にも行きます。
「借金は残った」けど、「信頼と誇りは残った」
私は、個人再生にしてよかったと心から思っています。
まとめ｜自己破産は“リセットボタン”じゃない
自己破産は、確かに“救済の道”です。
でも、「楽そうだから」「チャラになるから」で選ぶと、後悔することがあります。
逆に、「自分に合った方法は何か？」を専門家と一緒に考え、誠実に選べば──
その選択は、必ず未来を変える力になります。
どうか、焦らず、でも一歩だけ進んでください。
その一歩を、心から応援しています。
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